テント看板は現在では可動式(オーニングテント:天候に応じて開閉可能)と固定式(丸みを帯びたデザインや前面にロゴを配置するデザインのもの)のがあり、それぞれは伸張する機能性と立体的で豊かな装飾性により選択されているようです。

 若かった私はテント看板屋を継ぐ気になれず無理を言って、サラリーマンの道を選択しました。でも、祖父が画家だったので美術関係の資料など目に触れる機会が多く、その後もずっと、"三つ子の魂百まで"ではないですが絵画・彫塑、そしてデザインは常に心の片隅に存在していて、沢山の美術館と絵画展を観て回ったものです。

 その後、就職して少し経って最初は"オモシロそう!"という興味本位でしたが、Macintoshを何台か購入しました。当時はインターネット黎明期でアナログ回線で接続するしかなく、「何じゃこりゃ?!」という世界でした。Adobeが"Photoshop LE"を提供しており、無料(バンドルされていたと記憶)で入手することができた時代で時間に余裕があれば目的も無しに色々な作業を試すことが出来ました。しかし、就職先では海外赴任するなどドンドン多忙になって行き、すっかりPhotoshopからは遠のいていたのですが、Twitter(X)などを通して、ひょんなことからIllustratorとPhotoshopをサブスクして、ランディングページなどの画像制作に携わるようになりました。

 自宅に眠っているオールドMACです。他にも紛失したり、誰かにあげてしまったなどで手元にはないのですが、540Cや非常に重たかったPowerbook G3などのモデルも使っていました。こうしてみると時間の経過を実感してしまいます。 現在は、メール送受やアイデア検討にMacbookAirとイラストレーターやフォトショップ等の作業にMac mini M4を使っています。

Colour Classic Ⅱと初代iMac

初代iBookG4

Macbook Pro 2014年製

Macbook Pro 2016年製

 さて、テント看板屋は、その店の軒先に造られたテント看板でどんなモノ(雑貨?飲食?役務提供?)をどのように(高級品か庶民的かなど)売っているかを遠目にも知らしめる必要がありながら、その形状などの外観がその店の雰囲気や経営方針にも相応しいものでなければならず、かつ物理的な実用性や効果が伴わないと店主からは完成したと認めてもらえず、万が一にも悪い評判を得ようなら、同じ商店街に属していた場合はその組合から締め出されてしまい兼ねません。

 一方、テント看板が放つこれらのメッセージ性はランディングページが訴求対象をあらかじめ明確に認識したうえで、商材の価値への理解を促して購入に結びつける動機を与えるという機能と酷似していると思います。そんなテント看板屋で多感な時期に取り込んだデザインに対する感覚を少しでもランディングページ制作に反映することで、各店舗・事務所の経営者の方々や売れるデザインを必要とされる方々のビジネス拡大に少しでも寄与することが出来ればと考えます。

矢野の顔写真の画像

   2026年5月 
凪デザイン(Nagi Design)
代表  矢野 英樹